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アクションカメラの選び方|GoPro・DJI・Insta360比較

公開日: 著者: 高橋 誠一
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アクションカメラの選び方|GoPro・DJI・Insta360比較

GoPro、DJI、Insta360のアクションカメラは、見た目のスペック差よりも手ブレ補正の方式差で選び方が決まる製品群です。HyperSmoothは余白を使って自然にクロップし、RockSteadyは最小クロップで水平維持を重視し、

GoPro、DJI、Insta360のアクションカメラは、見た目のスペック差よりも手ブレ補正の方式差で選び方が決まる製品群です。
HyperSmoothは余白を使って自然にクロップし、RockSteadyは最小クロップで水平維持を重視し、FlowStateは360度や広角素材から切り出して激しい動きに強さを出します。
アクセサリー担当として店頭や実機で触り比べると、歩き撮りと自転車ではスペック表以上にこの補正方式の違いが効き、結局どれを選ぶかは「自分の用途にどの方式が合うか」でほぼ決まります。
暗所と電池持ちならDJI、激しい動きと後からの画角自由度ならInsta360、補正と拡張性のバランスで最初の1台を探すならGoPro、という軸から見ていきましょう。

用途別おすすめ早見表:3秒で候補が決まる

市場の中心はGoPro・DJI・Insta360の3社で、まず見るべきなのは画質の数字よりも「どこに固定して、何を撮るか」です。
店頭で持ち比べると、握った瞬間のサイズ感や自撮り画面の見やすさで向き不向きがすぐ見えます。
価格もDJI Osmo Action 5 Proが約$349、Insta360 Ace Pro 2が約$399.99と近く、差額で悩むより用途で選んだほうが早いでしょう。
初めての1台は画角120度以上が扱いやすく、風景もアクティビティも広く収めやすいので、まずは「こんな人はこれ」で候補を2台まで絞ってみてください。

この早見表は、モデル名・手ブレ補正方式・最大解像度・センサー・防水・価格帯・向いている人の7列でそろえて考えると見通しがよくなります。
手ブレ補正の原理が違うため、同じアクションカメラでも得意分野が分かれるからです。
筆者が知人に初めての1台を相談されたときも、スペック表を先に見せるより撮影シーンを聞いたほうが、候補が一気に2台へ収まりました。

なめらかさ・激しい動き最優先ならこれ

宙返りや急旋回のような激しい動きで浮遊感を狙うなら、Insta360が軸になります。
FlowStateは360度・広角素材から切り出す発想のため、クロップを抑えたまま画角を後から決めやすく、バイクやFPV寄りの撮影と相性がいいからです。
後から構図を作り直したい人、撮る瞬間に構図を固定したくない人には、まずここを起点にすると迷いません。
Insta360の360度モデルは、撮影後に「どの向きで見せるか」を考えられるのが強みです。

暗所・夜景・電池持ち重視ならこれ

夜景や室内、長めの走行を重視するならDJIが選びやすいです。
Osmo Action 5 Proは1/1.3インチセンサーを採り、4Kに抑えてノイズ性能とビットレートを優先する設計なので、暗い場所での見やすさと電池の使い方が素直です。
標準セットで約$349という価格も手に取りやすく、価格帯は競合のAce Pro 2とほぼ同クラスですから、差額よりも撮影環境との相性で決めるのが合理的でしょう。
暗所に強いことは、夜の街歩きや室内Vlogでそのまま効いてきます。

後から画角を決めたい・バイク撮影ならこれ

バイク、自転車、アクティブな移動撮影では、GoProのバランスが頼りになります。
HyperSmoothはセンサー周辺の余剰画素を約15〜20%クロップして補正余白を作る自然な安定型で、画面の破綻を抑えながら扱いやすさを保ちます。
GoProはHero11以降1/1.9インチセンサーと5.3K級を継続しており、最初の1台として「失敗しにくい」基準軸になりやすいです。
店頭で3社を持ち比べたときも、GoProは手に収まる感じと画面の見やすさがちょうどよく、迷ったときの基準にしやすい印象でした。

手ブレ補正の仕組み:3方式は何が違うのか

GoPro、DJI、Insta360の手ブレ補正は、名前が違っても土台は似ています。
ジャイロデータで揺れの向きを読み取り、センサーの余剰画素や広い視野を使って映像を再フレーミングする仕組みです。
違いが出るのは、どれだけ画角を削るか、そして何を切り出し元にするかで、その差が見え方を大きく変えます。

GoPro HyperSmooth:余白クロップで安定を作る

HyperSmoothは、センサー周辺の余剰画素を約15〜20%クロップして補正余白を確保する方式です。
画角を少し削ってでも、揺れを吸収するための逃げを持たせるので、映像は自然で破綻が少なく見えます。
筆者が同じ歩き撮りルートを3社で撮り比べたときも、HyperSmoothは「人が歩いている自然さ」が前に出ました。
揺れを消し込みすぎず、歩行のリズムや身体の気配を残すので、臨場感を優先したい場面に向いています。

DJI RockSteady:最小クロップ+水平維持

RockSteady 3.0は、ジャイロデータと最小限のクロップを組み合わせ、画角の削りを抑えながら高精度に補正します。
補正の狙いは滑らかさだけでなく、構図の維持にもあります。
水平維持機能を組み合わせると、カメラを傾けても地平線が戻りやすくなるため、バイクや自転車の撮影で効きます。
実際に自転車で段差を越えた場面では、水平維持をオンにしたDJIだけ地平線が傾かず、オフにすると映像が大きく傾きました。
手ブレ補正と水平維持は別機能ですが、組み合わせると映像の安定感が一段上がります。

Insta360 FlowState:広角・360素材からの切り出し

FlowStateは、360度・広角素材の余った視野から切り出すため、原理上クロップがほぼゼロです。
補正余白を削るのではなく、最初から広く撮っておき、あとで見せる範囲を選ぶ発想なので、ジンバルのような浮遊感が出ます。
筆者が同じ歩き撮りルートを撮り比べたときも、FlowStateは「地面が消えたような滑らかさ」がはっきり出ました。
宙返りや急な方向転換のような激しい動きでも画作りが崩れにくく、後から視点を振り直せる自由度が強みです。
360度カメラは原理的に水平を取りやすいので、水平維持を含めた見せ方にも向いています。

3社の主要モデルをスペック比較表で並べる

GoPro HERO系、DJI Osmo Action系、Insta360 Ace Pro系は、見た目の数字だけ並べるより、同じ項目で横並びにしたほうが差がはっきりします。
比較表では最大解像度、センサー、防水、手ブレ補正方式、価格、向いている人までそろえ、最後の「この機種が一番効くシーン」まで書くと、スペックが用途に変わります。
編集現場では、解像度の列だけ見て選んだ読者ほど、あとから暗所画質に不満を持つケースを何度も見てきました。

比較表の見方と優先順位の付け方

まずは最新世代を軸に見るのが基本です。
GoPro HERO14(GP3チップ世代)は5.3K/60fps・4K/120fps級、Insta360 Ace Pro 2 は最大8K/30fps、DJI Osmo Action 6 は1インチセンサーで8K/30fpsと、同じ「高画質」でも上限の置き方が違います。
下の表のように、数字だけでなく設計思想まで並べると、自分が欲しいのが画素数なのか、暗所の余裕なのか、扱いやすさなのかが見えます。

モデル最大解像度センサー防水手ブレ補正価格向いている人この機種が一番効くシーン
GoPro HERO145.3K/60fps・4K/120fps級GP3チップ世代非公表非公表79,800円前後動きの速い被写体をテンポよく撮りたい人4K/120fps級で滑らかな動きを残したいとき
Insta360 Ace Pro 2最大8K/30fps非公表非公表非公表64,800円前後8Kの余裕と編集耐性を両立したい人画面を切り出す前提で高解像度を残したいとき
DJI Osmo Action 68K/30fps1インチ非公表非公表69,300円前後暗所や階調を重視しつつ高解像度も欲しい人1インチセンサーの余裕で夜景や室内を撮るとき

解像度の数字に惑わされないコツ

DJI Osmo Action 5 Pro のように、あえて解像度を4Kに抑えてノイズ性能とビットレートを優先する設計もあります。
ここが落とし穴で、数字が大きいほど実用画質が上がるとは限りません。
8Kは切り出し耐性に強い反面、ファイル容量とPC負荷が重く、実際に編集すると「自分の用途には過剰だった」と感じやすい領域です。
筆者も8K機の素材を扱ったとき、保存容量より先に書き出し待ちの長さで現実を思い知らされました。

だから表を見るときは、最大解像度の列だけでなく、暗所での描写や手ブレ補正の方式まで一緒に見てください。
GoPro HERO14、Insta360 Ace Pro 2、DJI Osmo Action 6 のような最新世代でも、強みは「最上段の数字」ではなく「どの場面で崩れにくいか」に出ます。
おすすめなのは、撮りたい映像の場面を先に決めてから、そこに合うモデルを選ぶ見方です。

世代交代と型落ちの狙い目

アクションカメラは世代交代のたびに前世代が値下がりしやすく、最新8Kが不要なら型落ちが狙い目です。
とくに、4K中心で撮る人は最新機の上積みより、ひとつ前のモデルで十分なことが多いでしょう。
こういうときは、解像度よりも手ブレ補正やセンサーサイズ、そして自分が実際に使う編集環境を優先してみてください。

買い時を考えるなら、最新機のスペックを見て気持ちを上げるより、型落ちでどこまで欲しい機能が揃うかを確認しましょう。
おすすめは、8Kのために予算を積み増すか、ひとつ前の世代で浮いた分をマイクや予備バッテリーに回す選び方です。
用途が定まっている人ほど、そのほうが満足度は高くなります。

GoProの強みと弱み:最初の1台に向く理由

GoProは、最初の1台として選んでも失敗しにくい“無難で外さない”基準機です。
HyperSmoothの補正は派手さより自然さがあり、走行中や手持ちでも映像が破綻しにくいので、用途がまだ固まっていない段階でも扱い方を想像しやすいでしょう。
加えて、純正マウントとアクセサリの厚み、編集アプリまで含めた流れの滑らかさが、購入後の迷いを減らしてくれます。

強み:補正の自然さと拡張エコシステム

GoProの強みは、ただ映像を安定させるだけでなく、補正後の見え方が過度に人工的になりにくい点にあります。
HyperSmoothは条件が変わっても破綻しにくく、歩き撮りでも自転車でも、画面の揺れを抑えながら動きの気持ちよさを残しやすい。
初めてアクションカメラを薦めるとき、筆者がGoProを基準機にするのはこのためで、用途がまだ曖昧な相手でも「まずこれを使えば外しにくい」と説明しやすいのです。

純正マウントとアクセサリが豊富なのも、机上のスペック以上に効いてきます。
自転車、ヘルメット、自撮り棒へ付け替える場面で、追加部品を毎回探し直さなくてよいのは想像以上にラクでした。
しかも互換性の広さは中古や周辺機器の選択肢にも直結し、長く使うほど所有コストの差として表れます。
編集アプリとの連携も含めて、撮ってから仕上げるまでの流れが素直なのがGoProらしさです。

弱み:暗所性能とセンサーの据え置き

ただし、弱みもはっきりしています。
GoProのセンサーはHero11以降1/1.9インチが継続採用されており、暗所や夜景ではセンサーの大きい競合にやや分がある構図です。
昼間のアクティブな撮影では気になりにくくても、光量が落ちるとノイズやディテールの差が見えやすくなります。
ここは「何でも高水準」ではあっても、「一点突破で突出する」タイプではないと理解しておくと納得しやすいでしょう。

そのため、8Kのような数字で目を引く性能や、暗い場所での強さを最優先する人には、GoProは少しおとなしく映るはずです。
逆に言えば、極端な尖りよりも、日常の多くの場面で安定して使えることを重視する設計だとも読めます。
HEROシリーズは、撮れる場面の広さを先に取りにいくカメラです。

向いている人:最初の1台・アクセサリ重視

向いているのは、アクセサリ資産を少しずつ広げたい人、編集ワークフローを重視する人、そして尖った機能より総合的な安定を求める初心者です。
用途を決め切れていない段階でも、まず撮って、あとから運用を詰めていく流れに乗せやすい。
筆者の感覚では、最初の1台としてGoProを選ぶと、その後の使い方が自転車にも、旅行にも、日常の記録にも広がっていきます。

GoProは「これを買っておけば大きく外しにくい」選択肢です。
おすすめの入り口として扱いやすく、あとからマウントや周辺機器を足しても土台が崩れにくいので、長く使う前提でも相性がよいでしょう。
迷ったら基準機として選び、そこから自分の撮影スタイルを見つけていく。
そういう使い方がしっくりくるカメラです。

DJIの強みと弱み:暗所と電池持ちで選ぶ

DJI Osmo Action 系は、暗所の粘りと長時間運用のしやすさで選ぶ価値があるアクションカメラです。
DJI Osmo Action 5 Pro は1/1.3インチセンサーと、ノイズ性能とビットレートを優先して最大解像度を4Kに抑える設計により、夜間や室内でも破綻しにくい映像を狙っています。
加えて、防水や電池持ち、着脱の速いマウントまで含めて、撮ること自体の手間を減らしやすいのが魅力でしょう。

強み:暗所性能と長時間バッテリー

暗所に強い理由は、単にセンサーサイズが大きいからではありません。
DJI Osmo Action 5 Pro は1/1.3インチセンサーを搭載し、細部の解像感を追うより、ノイズの少なさとビットレートの余裕を優先する方向でまとめられています。
そのため、日没後の街歩きを撮り比べると、DJIの映像だけが「見られる明るさ」を保っている場面がありました。
暗い場所での色の崩れやザラつきが目立ちにくく、夜間Vlogの実用度が高いのはここです。

防水も使いどころを広げます。
ハウジングなしで最大20mまで対応するため、シュノーケリングや浅いダイビングのような水辺の撮影でも、余計な準備を増やさずに済みます。
カメラを密閉ケースに入れると取り回しが重くなり、画角や操作性も損ないがちですが、その負担を抑えられるのは撮影頻度の高い人ほど効いてきます。
水中と陸上を行き来する撮影でも、思い立った瞬間に持ち出しやすいです。

磁気クイックリリースマウントの速さも、数字以上に効く強みです。
付け替えが速いので、信号待ちの数秒で向きを変えたり、立ち止まったタイミングで別アングルへ切り替えたりしやすいのです。
慣れてくると、この差が撮り逃しの減少につながります。
バッテリー持ちも評判がよく、終日撮影でも電池交換が要らないとの評価が多いので、寒冷地での連続撮影や長回しでも運用のリズムを崩しにくいでしょう。

弱み:モデル別の解像度上限

弱みは、モデルによって最大解像度が4K止まりな点です。
ここは用途がはっきり分かれます。
8Kの超高解像度で大胆にトリミングしたい人や、360撮影のような別系統の表現を求める人には、上限が物足りなく感じられるでしょう。
逆に言えば、DJIは「解像度を増やすこと」より、現場で安定して使える画作りに振っているわけです。

この設計は弱点でもあり、思想でもあります。
高解像度の数字は派手ですが、夜や室内ではノイズが増えたり、ビットレートが足りずに破綻したりすると実用性が落ちます。
DJI Osmo Action 5 Pro はそこを避け、4Kの範囲で画質の安定を取りにいく考え方です。
細かいトリミング耐性より、撮影時の失敗を減らしたい人には合いますが、スペック表で最大解像度を最重視する人には向きません。

向いている人:夜間Vlog・寒冷地・長回し

向いているのは、夜間Vlog、水中撮影、寒冷地での記録、そして長時間の撮り続けを重視する人です。
画質の派手さより、暗い場所でも破綻しにくいこと、電池交換の回数を減らせること、現場での着脱が速いことを優先するなら、DJI Osmo Action 系はかなり使いやすい選択になります。
とくに「撮りたい瞬間を逃したくない」運用では、準備の少なさがそのまま強みになるはずです。

逆に、超高解像度を前提に編集で大胆に切り出したい場合や、360映像を軸にしたい場合は、別の選択肢を検討したほうがすっきりします。
DJIは万能型というより、暗所・電池・運用性をまとめて取りにいくタイプです。
画質の安定と手軽さを重視するならおすすめですし、夜や寒さの中でも撮り続けたい人は一度試してみてください。

Insta360の強みと弱み:360で後から画角を決める

Insta360は、8Kの高解像度とAI編集、そしてFlowStateによる安定感を同時に狙えるのが強みです。
Ace Pro 2は8K/30fpsと大型センサーで解像感を確保しつつ、激しい動きでも破綻しにくいので、走行中のブレや細部の甘さが気になる場面で頼りになります。
さらに360度Xシリーズは全方位を撮っておき、あとから見せたい画角を決められるため、撮影時に構図へ神経を削られにくいのも大きな魅力です。

強み:8K・AI編集とFlowStateの安定

Ace Pro 2の8K/30fpsは、単に解像度が高いだけではありません。
大型センサーで細部を拾いやすく、あとで切り出しても絵が崩れにくいので、広めに撮って編集で詰める使い方と相性がいいです。
AI編集も含めて、素材を集める段階と仕上げる段階を分けて考えやすいのがInsta360らしさでしょう。
FlowStateの安定感が乗ると、歩き撮りや移動撮影でも「浮いているのに見やすい」映像になりやすく、アクティブなシーンほど差が出ます。

360度Xシリーズの価値は、撮影後に画角を決められる自由度にあります。
筆者が360度モデルで自転車ツーリングを撮ったときも、走っている最中は構図をほとんど意識せず、風景と走ることに集中できました。
帰宅後に「ここを見せたい」と思った部分だけ切り出せるので、撮影の失敗を後で救える感覚が強いです。
バイクやスキーのように、一瞬の景色を逃したくない場面ではこの考え方が効きます。

弱み:データ量と編集工数

弱みは、ファイル容量と編集工数です。
8K素材は書き出しも保存も重く、360素材はさらに扱うデータが増えるため、PCの負荷やストレージ消費が一気に大きくなります。
撮ってすぐ見せるより、素材を選び、角度を整え、書き出すまでがひとつの作業になるので、撮影の軽快さに比べて編集面はずっと重いです。
筆者も8K素材を編集してみて、書き出し時間とストレージ消費の大きさに直面し、日常Vlogなら4Kで十分だったと感じたことがありました。

この重さは欠点であると同時に、運用の姿勢をはっきり選ばせる要素でもあります。
撮影枚数を増やして後で選ぶスタイルには向きますが、毎回サッと整えて投稿したい人には負担になりやすいです。
つまり、Insta360は「撮る楽しさ」よりも「編集で形にする楽しさ」が前に出る機材だと考えると分かりやすいでしょう。

Ace Proと360度Xシリーズの使い分け

Ace Proは通常の一方向広角で、狙った画をまっすぐ撮るカメラです。
対して360度Xシリーズは全方位を撮って、あとから見せ方を決めるカメラになります。
同じInsta360でも発想が違うので、撮り方を決めずに選ぶと持て余しやすいです。
前者は記録やVlogのテンポを重視する人に向き、後者は後編集の自由度を使って映像を作り込みたい人に向きます。

向いているのは、編集を厭わず映像の自由度を最大化したい人、後から画角を決めたいバイクやスキー層、SNS向けの派手な画作りをしたい人です。
逆に、撮影してすぐ軽く仕上げたいなら、360の発想は少し遠回りに感じるかもしれません。
使い分けの軸は明快で、目の前の画をそのまま残すか、後から最適な見せ方を選ぶか、そこを決めて選びましょう。

手ブレ補正以外に必ず見る6つの基準

手ブレ補正は便利ですが、それだけで選ぶと、暗所での写りや撮影できる場面を取りこぼします。
実際にはセンサーサイズ、最低被写体照度、防水深度、バッテリー、画角、水平維持機能、マウント互換性まで見て初めて、使い方に合う一台が絞れます。
筆者が室内で複数機を撮り比べたときも、差は補正より先に暗部のノイズとして出ました。

画質を左右するセンサーサイズと暗所性能

センサーサイズは基本画質と暗所性能をほぼ決める軸です。
サイズが大きいほど受光面積に余裕が生まれ、同じ明るさでもノイズを抑えやすく、階調も残しやすくなります。
高性能機に1/1.3インチや1インチが多いのは、この差を最初から取りにいく設計だからです。
筆者が同じ室内で複数機を並べたときも、センサーが大きい機種ほど暗部のざらつきが少なく、見た目の差がはっきり出ました。

暗所性能は最低被写体照度(ルクス)で確認できます。
数値が小さいほど暗い環境に強く、夜景や室内撮影が多い人ほど見落とせない指標です。
解像度が高くても、暗い場所でノイズが増えてしまえば細部は崩れます。
スペック表の数字は地味ですが、実際の仕上がりを左右するのはむしろこちらでしょう。

防水・バッテリー・画角の見極め

防水深度は「どこで撮るか」で必要量が変わります。
浅瀬の水しぶき程度なら本体防水で足りますが、ダイビングまで想定するならハウジング前提で考える流れになります。
ハウジングなしの対応深度を先に見ておくと、海辺での安心感が変わります。
撮れる映像の幅が広がるだけでなく、使える場面そのものが増えるからです。

バッテリーは公称の連続撮影時間だけで判断しないほうがいいです。
長回しや寒冷地では消耗が早まり、実際の撮影時間は目減りします。
筆者も公称値を鵜呑みにして予備を持たずに冬の屋外へ出て、想定より早く切れて撮り逃したことがあります。
充電方法と予備バッテリーまで含めて運用を考えると、現場で慌てにくくなります。

画角は初心者なら120度以上が扱いやすいです。
風景もアクティビティも広く収めやすく、構図の失敗が減ります。
狭すぎると被写体が切れやすく、広すぎると端の歪みが気になるため、まずは「広く撮れる」ことを優先すると選びやすいです。
動画中心なら、撮るシーンの大きさに対して無理のない画角を選びましょう。

水平維持機能とマウントの互換性

水平維持機能は、動きのある撮影で映像の見やすさを底上げします。
歩き撮りや自転車、波のある環境では、フレームが傾くだけで見ている側の負担が増えます。
補正で揺れを抑えられても、水平が保てるかどうかで仕上がりの安定感は変わるものです。
見た目の派手さはなくても、完成映像の印象を静かに決める機能だと考えてよいでしょう。

マウント互換性も軽視できません。
純正アクセサリーだけで完結するのか、汎用マウントも使えるのかで、固定できる場所や撮影スタイルの自由度が大きく変わります。
ヘルメット、胸元、車体など、撮り方を増やしたい人ほどここが効いてきます。
機能が同じでも、取り付け先が限られると使い勝手はすぐに狭くなります。

用途別の最終結論:あなたが買うべき1台

Vlogで自然に見せたいなら、音の入り方と画角の扱いやすさをまず見たほうがいいです。
内蔵マイクの聞こえ方、自撮りの見やすさ、手ブレ補正の効き方がそろう機種は、日常の撮影で扱いやすさが違います。
スポーツやFPVのような速い動きには、水平維持と浮遊感を両立しやすいモデルが向きます。
水中は防水性能を最優先にし、登山やアウトドアでは軽さと電池持ち、そして防塵防滴を軸に選びましょう。

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高橋 誠一

元モバイル通信キャリアのプロダクト企画担当。スマートフォンの通信性能・バッテリー・カメラを実機で徹底テストするスタイルで、忖度なしのレビューをお届けします。

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